「でもね? 今日、あのコたちが私に酷いコト言おうとした時、ね? なんだっけ? …そう。 『矛先を違えるな』って、うさぎちゃんが庇ってくれたの。 ナニ言われても平気な顔してたのに、私がぶたれた途端コワいくらい怒ってくれて、『小鞠に詫びろ』って… だから、ね? ほんとはお礼を言わなきゃなンないのはうさぎちゃんじゃなくて、私のほうなの。」 一気に喋りきった小鞠は、ふぅ、と息を漏らして潤んだ目で景時を見た。