「うさぎ!」 誰かを押さえ込むうさぎ。 そのうさぎを取り囲んで動かない、二人の女子。 茫然と座り込む小鞠。 わずかに感じる鬼気を頼りに体育館裏に辿り着いた、景時の目に飛び込んできた光景だ。 うさぎに腕を極められている女が弱々しく身を捩りながら、苦痛に歪む顔を上げて景時を見た。 「た… たすけ…」 「景時。」 うさぎが手を放すことなく、女の言葉を遮った。 「この者らは、妾が気に入らぬそうじゃ。 妾に手を上げようとし、妾を庇った…小鞠を打った。 … やっても良いのであろうな?」