俯いて言葉の暴力に耐えていた小鞠は、涙に潤む目を上げて、身長の低い自分よりもさらに小さいうさぎの背を見つめた。 「そなたらが気に入らぬのは、妾じゃ。 矛先を違えるな。」 いつもと少しも変わらない、落ち着いた涼しい声。 背筋を伸ばした凛とした立ち姿。 大きな瞳には、怖れも怯えもない。 こんな些細なことでは、その美しさもその威厳も一片も損なわれることなどないと、全身で物語っているようだ。 世間話でもしているようなうさぎの態度に困惑と怯みを見せたのは、三人の女生徒たちのほうだった。