高校生活も、景時のバイクで毎日一緒に登下校し、校内でも

「うさぎ、どこ行くの?」
「うさぎ、一緒に行こ?」
「うさぎ」
「うさぎ」
「うさぎ」


景時の『ガード』という名のつきまとい及び監視行為が功を奏して、特に問題は起きていない。

薫はニヤニヤ笑っているし、大吾・祥子・小鞠は白い目で見ているが。

他の生徒や教師も、当初こそうさぎを見すぎて階段から転がり落ちたり、うさぎに圧倒されて授業が完全にストップしたりと混乱を極めたが、最近では彼女の存在に慣れ、徐々に落ち着きを取り戻してきている。

それと共に、真っ赤になって吃りながらもうさぎに声をかけようとする野郎が湧いて出て、そいつらも景時の悩みの種になっているのだが。