些細なことなのに、嬉しくてしょうがない。 「俺ン家。 隠れ家、提供するって言ったでショ?」 よいしょ、と景時は小柄なうさぎを抱えたまま立ち上がった。 「本気なのか? 追っ手と言っても、妾の身を脅かすような奴では…」 「うさぎ、バイク知ってる?」 「いや、知らぬ。 ちょっと妾の話を…」 「キモチイイよー。 後ろに乗せたげるから。」 「景時!! 話を聞け!!」