落ち窪み、瞳が爬虫類のように縦長になった小鞠の目から、涙が溢れた出す。


「そうじゃな。」


蹲る小鞠を見下ろし、たどたどしくなったその言葉を静かに聞いていたうさぎが、口を開いた。


「己を卑下し、他者を羨み、努力することなく剩えまじないなどで他者に成り変わり、己を捨てようとする醜い心根。
その姿、今のそなたには似合いじゃ。」


うさぎが放った絶対零度の言葉の矢に貫かれ、小鞠は…いや、倉庫の角に身を潜めていた景時までもが凍りついた。

挑発とかダメって言ったよね?
優しくするって言ったよね?

ソレ優しーの?
ほんとに優しーの?

言いたいコトはよくわかるケド、それじゃ泣き面に蜂どころか、泣き面に鬼が金棒持って殴打事件デスYO!

毒ガス噴霧器、ナメてたぁぁ!