ギ…ギギ…ウィーン

薫の右手が上がり、生ける凶器を指差した。

なんの覚悟もないままに巻き添えを食らった薫は、ロボとしてしか蘇ることができなかったようだ。


「ソレ・ナンテ・エロゲ?」


「えろげ?」


ガガガガッ! プシュー…

うさぎが首を傾げると、ロボはショートし、再び動きを止めた。

決死の覚悟のおかげでなんとか人として蘇生した景時は、うさぎの手を引き、背中に隠した。


「薫、見んな!
何度でも死ぬゾ!
てか、何より、俺ンだから!!」


「ヤ・ムリ・ダロ
ソレ・ハ・ミル・ダロ」


「…そなたらの話は、よくわからぬ。」