悶え苦しむ小鞠。

決断を迫られた景時とうさぎ。

別々の思いに苦悶する三人を、雲が切れた空から月が冷たく照らし出す。

毅然と顔を上げ再び景時を映したうさぎの瞳は、静かな決意の炎を燃やしていた。


「景時。
そなた、妾を斬れ。」


…は? ナニイッテンノ?


「…アリエマセン。」


「聞け、景時。」


象を丸飲みした挙げ句、鼻から出してみて☆

その100倍無茶なお願いをされた気分で思考を停止させた景時の袖を、うさぎは掴み、強く揺さぶった。