「妾の髪じゃ。」 「まじ?」 「我ら鬼神で鬼寄せは出来ぬ。 闇の色が濃すぎて、逆に他の闇が敬遠して寄りつかぬのじゃ。」 「純粋な『闇』ってワケね。 でも、魔除けになってないみたいよ?」 二体のオニを視界に捉えながらも、赤い瞳と茶褐色の瞳は苦しむ小鞠の上から離れない。 「だから鬼を寄せた阿呆は、妾を鬼神と知り、髪を手に入れられるほど身近な者。 尚且つ、妾の闇の穢し方も鬼寄せの方法も知っておる、呪に長けた者じゃ。」 「髪の毛取れるほど身近なー? 髪の…毛… … あ。」