ガチャ… リビングの扉が開いた。 景時がビクリと体を強張らせる。 その音が彼の耳に、最期の審判の日に大天使が吹くと言われるラッパの如く響き渡った。 「客か? …なんじゃ、薫か。」 振り返った四つの目に、声の主の姿が映る。 濡れたままの銀の髪。 火照って、バラの香りを放つ肌。 ボタンを二つ開けたままの襟元から覗く、細い鎖骨。 折り上げられた袖。 裾から伸びる、露になった艶かしい腿。 素肌に景時の白いYシャツを着ただけのうさぎが、タオルで髪を拭いながら立っていた。