「あー… じゃ、アレだ。
仲直りじゃね?
ケンカするほど仲がイイって言うし?」


「…どーだろ?
祥子、素直じゃねぇから。
って、俺も同じだケド。」


「おっと?
ガチでヤバいの?」


エレベーターのボタンを押しながら、景時は俯く大吾に目をやった。


「俺、おまえが羨ましーわ。
うさぎ、うさぎーって、あのキモすぎる愛情表現。
どーやったら、ソコまでバカになれンの?」


ハイ、出マシタ、毒ガス。

俺が教えて欲しーわ。
どーやったらそんなスポーツ大好き好青年みたいなツラして、致死毒吐けンの?


「‥‥‥好きなンだもん。
オメェも好きならバカになれ。
てか、好き同士のヤツらに、羨ましーとか言われたかねぇわ。」