「お風呂、入る?
着物は、借りっパだった羽織と一緒にクリーニングに出しちゃうし。」


「くり… 栗?
よくわからぬが、風呂は有難い。」


「…///
じゃ、タオルと、適当な着替え持ってくるし。」


うさぎが嬉しそうに微笑むだけで胸が熱くなり、なにもかもが満たされた気になる。

全てを捧げても構わないと思える。

もう、かなりの重症だ。


(君が笑ってくれるなら、きっとどんなコトでもしちゃうンだろーな、俺☆)


入浴剤はやっぱバラかな、などと鼻歌混じりに寝室に入り、うさぎでも着られるような服を物色していると、背後に気配を感じた。


「これで良い。」


いつの間にか後ろに立っていたうさぎが、一枚の服に手を伸ばした。

世界を揺るがすような衝撃が景時を襲う。