ここが楽屋かー!

ここにHAPPY!makeがいるんだ。


心臓がドキドキする。

「ここが俺達の楽屋。今は誰も来てないけど、そのうちくると思う。」


これが楽屋なんだー…。


衣装とかあってアイドルの楽屋なんだなーって思う。

「適当に座ってて」

10人だからか、結構広い。


「おっはよー!おっ?!もしかして柄沢の彼女?!」

本物だー!HAPPY!makeの井山幸人くんだ。


他にもぞろぞろと入ってきた。

広かった楽屋は一気に狭くなった気がした。

「俺、井山幸人!よろしく~幸人って呼んでね」

「俺、倉本光!光って呼んでっちょ」

「俺は高山彰人よろしく。適当に呼んで」

「俺は坂木朋よろしく。ともって呼んで」


「橋本亮。俺は亮って呼んで」


「おーれは、籔内草太よろ~」

「じゃあ、さ、俺も直人ってよんでよ」

「じゃあ、俺も呼び捨てでよんで~」


みんな、優しいし、イイ人だ。


「あー!柄沢が怒ってる。可愛い~」

「嫉妬してるのか?可愛いな、柄沢は!」

みんなが柄沢くんをからかう。

「ち、ちげーよ」

顔を真っ赤にする柄沢くん。

「可愛い~」

そういって幸人が柄沢くんをギュッとした。


みんな仲がいいんだな。


「あれ?航いなくね?」


「あいつ、またあの人と電話してるよ」

「あの人?」


「お母さんだよ」

「お母さん?なんで?」

「アイツ、マザコンなんだよ」

「マザコン!?」

「いっつもお母さんの話しかしないよ」

アイドルの裏情報ってやつだね。


「たっだいま~♪」

上機嫌で楽屋に帰ってた宮崎航くん。

「お!可愛い子いるじゃん」

「それは…」

「俺と付き合ってください」

えぇー!? 

「ご、ごめんなさい」

「えー…」
本気で落ち込む宮崎くん。

「当たり前だろ!この子は柄沢の彼女だよ」

「まじか!それ早くいってよ」

「言おうとしたら告ったんだろーが!」

「だって…」

「本当、宮崎わ…」

みんな大笑いしてる。

本当に家族みたい。

しかもみんな優しいし、

柄沢くん、こんないい場所にいるんだね。