「なぁ、なんでそんなに避けるの?」


聞き覚えのある声、涙がでそうになって、私は屋上をでようとした。


「待てよ!」


柄沢くんが私の腕を掴んでひきとめた。



「お前、あの時から勘違いしてる。」


「勘違い?」



「あの女は…俺を刺した女は、俺の元カノで、付き合ってたのは中学の時。」



「えっ…」


「お前、一人で突っ走るから言えなかった。」


勘違い……



元カノ…





この3ヶ月、私はずっと勘違いをして柄沢くんを避けてたの?



バカみたい…