今日も授業をサボって屋上へ。


「はぁ、疲れた~」


「なにに?」


「授業に…ってえぇ?!」


「あ、ごめんね?驚かしちゃった?」

クスクスと笑っている。


その人は、千葉直人くん!



「君、名前は?」


「あ、北川沙耶です。」

「沙耶ちゃん、、よろしくね♪」

「よろしくです。」



あっ、ついでだから聞いとこ!


「あのー、柄沢くんのことなんですけど…」

「ん?柄沢のこと?」


「はい。なんであんなふうになったんですか?」

「あんなふう…?」


「あっ、笑顔作ったり、偽りの自分演じきったり…」


「うーん…。いっていいかわからないけど………




姉ちゃんじゃないかな?」

千葉くんの顔が曇った気がした。


「お姉ちゃん?……」

「うん、柄沢にはお姉ちゃんがいて、んまぁ今はいないけど…、そのお姉ちゃん、HAPPY!Makeのみんなと仲良かったんだけど、ガンで亡くなったんだよ…


それで立ち直れないんじゃないかな?」


「………………………」



そんな理由があったんだ…


「ねぇ!あんたが柄沢を変えてみたら?」

「はぃ?」

なにをいってるの?どーゆーこと?


「気になってるんでしょ?」

「別にそんなんじゃ………!」

「なーんだ。じゃ、無理か…」

「……………てみます」

「ん?」

「変えてみます!柄沢くんのこと、変えてみます!」
私、柄沢くんのためになりたい。


「面白いねぇー!じゃあ、期間は3ヶ月。まぁ、がんばってよ♪」

楽しそうにそういってどこかにいった千葉くん。


3ヶ月ですか!どうしよう…


自分で言い出しといて不安で仕方ない…


………でも、やるか!