天神学園高等部の奇怪な面々35

スタスタと歩いていこうとするネコミミメイド。

その背中に。

「メイド風情にそこまで言われちゃあ聞き捨てならないですね」

涛波が声を上げた。

「……」

ゆっくりと振り返るネコミミメイド。

紳士的な物腰ながら、近寄り難いオーラを放っていた涛波から、どこか熱血めいた熱い視線を感じる。

そう、発明に熱中している彼の兄・発明馬鹿のような…。