天神学園高等部の奇怪な面々35

「さぁ、最後の目的地の九州に到着しましたよ」

元気いっぱい上陸する帳は、その足でガンガン山の中へと入っていく。

タライ酔い&精神を極限まで削り取られた小夜とリディルをオンブした状態だ。

どんだけ無尽蔵なんだ、この人の体力。

剣士であるレッドだけが、辛うじて自分の足で帳について行っている。

「と、帳さん…どうすんだ、こんな山奥で…」

ゼェハァ言うレッドに。

「この山奥に、野生化した黒豚がいるらしいんですよぉ(ニコニコ)」

まだいい笑顔を見せる余裕がある帳。