『あ』

その様子を見ていた小夜が、屋敷の庭で騒いでいた面々の方を見る。

『みんな、双子ちゃん達もうオネムなんだって』

「え」

「おやおや、もうこんな時間でしたか」

時計を見るリディルと帳。

「やだぁっ、まだうたげちゅるのぉ!」

「もうこの辺にしとくぞピクシー」

空中で地団太を踏むピクシーの羽を、レッドが摘まむ。

「泣く子には勝てませんからね」

「あら…いい所あるんですね…」

呟く涛波に、咲耶姫がクスクス笑う。