その様子を見て。

「お」

「あ」

夜風がリディル達の頬を撫でていった。

「夜風もリディルさん達をからかっているんですかね?」

笑いを堪える奥方。

「!…奥方先生も、精霊の声が聞こえるんですか?」

リディルは目を丸くするが。

「んーん…そんな気がしただけです…ねぇ?」

奥方は双子達に語りかけ、その言葉に双子達もキャッキャと笑う。