天神学園高等部の奇怪な面々35

奥方の腕の中、手足をばたつかせながらはしゃく双子達。

紅葉の降る様子を見て、笑顔がこぼれる。

「るー君とめーちゃんも喜んでます…有り難う、リディルさん」

奥方の言葉に。

「よかった…」

リディルはホッと胸を撫で下ろす。

精霊との意思の疎通には慣れているが、何せ別の世界の精霊だ。

それに紅葉の精霊とは初めての対話。

上手くいくかどうかは半信半疑だったのだ。