天神学園高等部の奇怪な面々35

月光に照らされながら、夜気によってひんやりとした空気の中をダンスする紅葉。

夕城邸に。

屋敷で、庭で、楽しい一時を過ごす天神学園の面々に降り注ぐ。

「おぉぉ」

「これは見事な」

夜空を見上げて呟く涛波と帳。

『うわあっ』

「なになにっ?もみじのゆきっ?」

小夜の肩に座ったピクシーが、小さな手を掲げて紅葉の降る様を見つめる。

「綺麗…桜にも劣らない…」

「いい祝いだな」

咲耶姫とレッドも、肩を並べて言う。