ハルが亡くなったという連絡をお姉さんから受けて、 僕が病室に着いた時。 ハルの両親と初めて会った。 そして、お姉さんが気を利かせてくれたのだろう。 3人は僕のために病室の外に出てくれた。 ハルは、いつもと変わらない表情で。 まるで、眠っているようで。 「…ハル」 手を握り、その冷たさを感じた時。 言葉では表せない感情が渦巻いた。 それでも、泣くことは我慢した。 ハルの前じゃもう、これ以上カッコ悪い姿なんて見せられないから。