「…お願いっ!!

もう…もうっ…やめてっ…!」



遠のきそうな意識の中で、ハルの声だけがはっきりと聞こえる。



いつもの倍くらいは殴られているだろうか。

本当なら、ハルの入院前の最後の思い出として、

この遊園地は最高に楽しいものになるはずだったのに。


僕が、イジメられてるから。

僕が、弱いから。


ハルにまで、辛い思いさせてごめん。


やっぱり僕とハルとじゃ釣り合わないんだね。


知ってるよ。

初めから。


分かってた。

そんなことは。



だけど、


だけど、


だけど僕は。



もう、キミが好きで仕方ない。