「ん?ちょっとね、忙しくて。」



「病院…に、行ってたから?」


ハルの表情は変わらない。



「ねえ…ハル。


誰かの、お見舞いに行ってたんだよね…?」


胸のイヤな感じの原因を知りたくて。

だから僕は、そんな質問をした。




「違うよ。


わたしの、診察。」



「診察…?」



「うん、そう。


わたしね、あと3ヶ月しか生きられないの」