「ハルはさ、僕に何も聞かないの?」 「何もって?」 「どうして死のうとしてたの、とか」 「じゃあ…それ聞く。 どうして、死のうとしてたの?」 ハルは微笑んでいた。 ハルはもしかしたら…いや、もしかしなくても、きっと僕に興味がない。 だけど、誰かに僕は聞いてほしかったのかもしれない。 「僕、学校で…イジメられてるんだ」