「あ~!こ、恐すぎるぅっ!」
 
私、坂井真子はオカルト大好き女子です。今、『ユーレイの本 ~気にナル!心霊現象~』という本を読んでいます。

「あ~、まただよ。あのメガネ。でっかい声で叫んでさぁ?」

「ね~、うるさいよね~。どーせ中身はブスだし。」

「だよね~」

悪口言われたっていいもん。友達だって、秋たちだけでいい。

「ま~こっ。」

「秋っ!」

「ははっ、ビックリした?今日の放課後、部活あったっけ?」

「うん、いつものところね!」

秋は、私が運営しているオカルト部に入ってくれています。オカルトには興味ないけど、『真子が寂しいだろ?』なんて言って…。びっくりしたけど、うれしかった。でも、秋はすごくモテているんだって。今日だって、女の子たちに囲まれてる。

「きゃあ~っ!秋く~ん!今日も可愛いね~。」

「ああもう、あたしと付き合って~!」

「違うっ!あたしよ!?」

…。

「秋ぃ~。」

「あ、ごめんごめん。」

「何よ!坂井さん、あなた秋くんを1人占めする気!?」

「ち、ちが…「何言ってんだよ。」

私の言葉をさえぎったのは…