「本当に?」

なんて、からかうような笑みを浮かべて

更に私の顔を覗き込む。


し、心臓に悪い・・・。

って、なに17歳の高校生に、ドキドキしてるの。

静まれ、私の心臓――――


「麻子さん、大丈夫?顔赤いけど、熱でもあるの?」

「――っ、何でもないって。あ、雪兎君ならさっき検査終わって病室に戻ったから。」

「そ。じゃぁ、俺見て来るね~。」

そう、手のひらをヒラヒラと振りながら、雪兎君の病室に歩いていく。


そんな姿をみて、バカらしく思えてきた。


優月ちゃんが例え、死神でも。

燐君が何者でも、別にいいじゃない。


あの時、雪兎君を黒尽くめのバケモノから助けてくれた。


目の前の・・・今まで見てきた優月ちゃん達を信じよう。