「お姉さん、もしよかったら教えてくれない?アイツ何も言わないんだ。」

「ゴメンね。本人が言わない事を、私が喋っちゃダメでしょ?」

流石、医療に従事する人。

そう簡単には、教えてもらえないか。

「あ、じゃ。私行かなくちゃ・・・」

「そっか。ゴメンね、変な事言って。」

「ううん。それよりも、雪兎君と仲良くしてあげてね。」

そう言って、足早に立ち去ろうとする。


「あ、ねぇ。」

「ん?」

「また、会いに来てもいい?」

「えぇ。きっと喜ぶと思うわ。」

あ、勘違いしてる。

俺が会いに来たいのは、君なのに・・・