私は金沢優伊。

17歳の高3。

「おっはよー」

この子は親友の三浦咲良。 
      (みうらさくら)
サラストヘアーでかわいい妹的存在。

「おはよっ」

正直言うと私はモテてます。

自分で言うのもちょっとあれなんだけど、

身長は165cmでゆるく巻いた生まれつき茶色の髪、

スタイルもそこそこいいし、

顔も悪くない。

友達もたくさんいる。

でもコンプレックスが一つ。

彼氏がいないこと。

咲良はバスケ部のエースと付き合ってるし

周りの子もみんないる。

告白は嫌というほどされてきたのに

なんでよっ!

「優伊って彼氏作んないの?
 それともできないの?」

ある日咲良が言ってきた。

「さぁ、どっちでもあるんじゃない?」

「いや、でもつくろうとおもったらつくれるでしょ。
 だって、優伊モテるし」

「いいひといないんだもん!」

「こどもだなぁ、優伊って」

「んなっ!さ、咲良にいわれたくないしっ!」

私ってホントに子供なのかも。

とかたまーに思ってたりもする。

いや、こどもだな。

高3にもなって彼氏作ったことないなんて。

私は男好きとかって勘違いされるけど

男好きなんかじゃない。

ただ、告白される数が

フツーの人より多いだけ。

はぁー。

私に恋なんてもの

できるのかなぁ。