「珍しいじゃん、圭が女の子に興味持つの」 「そうかも」 「あ〜あ、圭に気に入られるとは、東さんも大変だな〜」 健斗は、そう言ってにやりと笑った。 そのとき、慌ただしくクラスメイトの1人が教室に帰ってきた。 「なあなあ!A組の東花音、文化祭でコスプレするらしいぞ!」 「えっまじで!」 ざわざわ、とクラスの男たちが騒ぎ出す。 やっぱモテるんだな、東さんって。