「花音ちゃん、白のペンキもらってきてくれない?」 「うん!いいよ〜っ」 ただいま、文化祭に向けて準備中。 看板の色を塗る係の子に頼まれて、美術室へ向かう。 「えっと、白のペンキ白のペンキ…」 棚の一番上に白のペンキを見つけた。 イスに登らなきゃ取れないかな〜 イスを持ってきて、その上に立つ。 グラグラしてて、何だか不安定… 「ひゃっ」 バランスを崩して、落ちそうになったとき… 「大丈夫?」 誰かが私を支えてくれた。