「福本くん…?」
「あ、ごめん。いこっか」
そして図書室へ歩き出す。
ドアを開けると、そこには司書さんが1人だけ。
「じゃ、始めよっか」
「よ、よろしくお願いします…!」
そして、私は付箋が貼ってある問題を福本くんに見せた。
「ここがよく分からないんだけど…」
「ああ、ここは…」
丁寧に、分かりやすく教えてくれる福本くん。
ふんふん、と説明を聞きながら問題を解き直してみる。
「あっだからこうなるんだ〜!すごい、天才だね〜っ」
私が目を輝かせてそう言うと、
「…東さんって、面白いよね」
しみじみとした感じで福本くんが言った。
