でも、見とれてるのは私だけじゃないようで… 「あの二人超格好いい!」 「黒髪の人モデルみたい~」 と、あちこちから声が聞こえてくる。 こんな人たち、同じ学校にいたんだあ。 全然知らなかったよ。 「花音、大丈夫!?」 沙羅が慌ててかけよってくる。 「大丈夫だよ~」 「よかった~二人ともありがとう」 「俺何もしてないよ」 と、茶髪の人が笑う。 「何かサービスするね。お席ご案内します」 沙羅は、二人を空いている席へと案内する。 私は、じっと福本くんの背中を見つめていた。