「東さん、好きです!付き合ってください!」

「…あ、えっと…ごめんなさい」

ペコッと頭を下げて足早に教室へ戻る。

今週で3人目…

何だか気が滅入るなあ…

「おかえり、花音」

「ただいまぁ~」

教室に入った私を迎えてくれたのは親友の小林沙羅。

「また断ったの?」

「うん…みんな、こんなブスのどこがいいんだろうね?」

沙羅に聞くと、はあ?というような顔で見られた。