【完】三つ子のヤクザと狼娘 巻ノ弐








「入るぞ」








 声をかけられて





 心臓が高鳴った。







 か…奏太さん…?






 ドアが開いた。






「花蓮、左手出せ」






 これって、強盗犯の





「手上げろ!」とおんなじかな?






 なんて思いながら





 私は左手を出した。