【完】三つ子のヤクザと狼娘 巻ノ弐







 その光景が私の心を抉った。






 抉られたところから






 悲しみの血がポタポタと落ちて行く。





 空腹のまま、







 ベッドに座っていると








 ドアが開いた。






「花蓮ちゃん、おなかすいたでしょ」






 龍太さんだった。





「なんで…」