【完】三つ子のヤクザと狼娘 巻ノ弐









 奏太SIDE






 ったく、なんつー速さだ!





 花蓮は狼として育てられていたせいか、





 足が速い。





 必死に追いかけて、





 これだもんな。








「悔しかったよな」






 その声で俺は足を止めた。





 龍太なら、






 何か知っているかもしんねェ!