【完】三つ子のヤクザと狼娘 巻ノ弐








「…」





 私が黙っていると





「喧嘩でもした…?





 奏太と」







 なんで龍太さんはこんなにも鋭いんだろう。





 一生懸命隠しても





 すぐに見抜かれてしまうような




 そんな気がして。






「…うん」





 私は泣きながら答えた。