【完】三つ子のヤクザと狼娘 巻ノ弐







「じゃあ、海斗を呼び出す?」









 私が携帯を取り出したのを見て





 理紗は観念したみたい。







「…私が電話する」







 そう呟いて




 私の携帯を耳に当てた。






「うん」






 次に理紗が口を開いたとき




 相手は私ではなく――――