【完】三つ子のヤクザと狼娘 巻ノ弐






「さよなら」






 を言われるよりも、






 残酷だ。






 俯いてしまった私の肩に





 理紗が手を置く。








「大丈夫、



 たとえ過去に奏太さんが愛した女がいても



 今はアンタとうまくいってるに


 決まってるじゃない」





 理紗の言葉に




 私は何も言えなかった。