【完】三つ子のヤクザと狼娘 巻ノ弐





「あ、あぅ…!



 安全運転を〰〰〰っ!」





 私の必死の叫びも





 バイクにかき消された。






「なんか言ったか?」




 奏太さんの声がかろうじて聞こえる。





「だからっ




 安全運転を〰〰〰〰っ」





 バイクが唸る。





「なんて〰〰っ!?




 聞こえねェ!!」