「これ…高級ブランドの指輪じゃないですか!」





 奏太さんが照れたように頭を掻いた。





「買うのに苦労したんだぜ」






 すごく嬉しい…!





「でも、なんで…?」




「前の指輪、お前が投げただろ?




 あれを渡すのはな、って思ってたんだけど



 竜王の中に、宝石店の息子がいてな。



 そいつにもらったんだ」






 私は指輪に頬ずりした。





「花蓮、高校卒業したら




 俺と結婚してくれ」