「オマエ、百合と友達なれてよかったな」





 よくないです!




 あくまで命令ですから。





「アイツは敵に回すと厄介だからな」





 奏太さんが私の頭にヘルメットをつけながら。






「それはわかりますけど」



「なら、よし」





 私の言葉に頷いて




 奏太さんはバイクに乗った。






「出発だ!」