百合さんに止められた。 「誰が出て行っていいと言った?」 百合さんは立ち上がって、 私のカバンを掴む。 「ふぇ?」 ベッドを出た百合さんの恰好は 酷かった。 包帯だらけで 左手は骨折中。 「奏太さん、どんなけ殴ったんですか」 私は奏太さんに聞いた。 「本気出したからな」 奏太さんは目を伏せて、 百合さんを見ないようにしている。