病院に着くと、 受付の看護師さんに用件を言った。 「神谷さんは305号室ですよ」 看護師さんに礼を言って、 私は奏太さんを引きずるようにして 歩いた。 皆が、見世物を見るような顔で 私たちを見ている。 「花蓮〰〰、離せよ」 奏太さんが 若頭とは思えない情けない声で。 「話し合いくらいはしてください!」