「へっ?」 「だってさー、キスしたら失神しちゃうんだもん。 焦った焦った」 全然焦った様子じゃない、龍太さん。 龍太さんはYシャツを着ながら 私のおでこにデコピンした。 「だっ!」 私が声を上げると、龍太さんが笑う。 「花蓮ちゃんさ、やっぱおもしろい」 …え。 そんなにおもしろいのかな。