「こんなもの、いらないっ!!」 私は力いっぱい指輪を地面に叩きつけた。 指輪はキンッって金属音を立てて コロコロと奏太さんの足元へ 転がって行った。 カチャン、指輪が地面に伏せる。 「花蓮!」 「私には必要ない! 百合さんにあげればいいじゃない!!」 私は叫んで走った。 奏太さんに呼ばれた気がしたけれど 今度はもう立ち止まらなかった。