【完】三つ子のヤクザと狼娘 巻ノ弐









 …龍太さんには敵わないなぁ。





「うぅ、図星です」





 私は、仕方なく負けを認める。






「やっぱりねー。



 ってことは、花蓮ちゃん、




 俺のこと、少し好きなの?」






 なんでそういう結論に達するのかは




 全く謎です。




「それは―――」



「焦らすなよ。俺、本気にしちゃうじゃん」