【完】三つ子のヤクザと狼娘 巻ノ弐






 琴葉は顔を真っ赤にして。





「もしそうだったら、




 花蓮を誘ったりしないもん」





 唇をとがらせて言った。






「なんか、すっごくオシャレしてるから。





 てっきり…」





「あのね、好きな子が花火大会に来るって。



 だから、好かれたいなぁ、みたいな」





 琴葉は呟いて。





「今の、内緒ね」





 内緒話か。