琴葉は顔を真っ赤にして。 「もしそうだったら、 花蓮を誘ったりしないもん」 唇をとがらせて言った。 「なんか、すっごくオシャレしてるから。 てっきり…」 「あのね、好きな子が花火大会に来るって。 だから、好かれたいなぁ、みたいな」 琴葉は呟いて。 「今の、内緒ね」 内緒話か。