【完】三つ子のヤクザと狼娘 巻ノ弐







「ねー、行こうよ」





 琴葉が駄々をこね始めた。




 うぅ…。





 昼に理紗を断わったばっかりなんですけど。






「あ、あのっ…


 ……ごめん…。



 私、家で待ってる」






 悩んだ末に答えると。






「ダメ!!」






 琴葉が叫んだ。




「ふぇぇぇ?」